やはりギリシャが気になります
ギリシャ危機がなかなか収束しません。4月11日に総額450億ユーロにおよぶEU+IMFの救済パッケージに、ユーロ圏財務相が合意したのですが、
その後も、ギリシャ国債のスプレッド拡大は止まらず、23日には、ギリシャ政府はEUに対し救済措置の実行を求めてきました。この間のスプレッドの動きとEURUSDの値動きは以下のようになっています。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?12c2b8l1hTb
4月11日以降一時的スプレッドは縮小したのですが、その後は450億ユーロでは足りないという意見に押されるような形でスプレッドが急拡大、5年CDSのスプレッドも600bpを超えてしまいました。これでは、5月19日に償還を迎える、80億ユーロの国債の借り換えが出来ないということで、ギリシャもついに白旗を掲げたわけです。
しかし、その後もドイツの議会が救済パッケージの実行にはギリシャの財政健全化へのコミットメントが不可欠だとして、救済の代償としてかなり厳しい要求をするのではないかという見通しが台頭しています。そのため、ギリシャの救済措置実施要請の後も、いまだスプレッドは拡大気味です。では、実際のギリシャ国債の償還スケジュールを見てみましょう。BLOOMBERGからデータを取り出してグラフにしてみました。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?32c2b8l1hTb
分かりにくいのでこの先5年間だけを切り取ると
http://mpse.jp/tkymail/c.p?52c2b8l1hTb
ギリシャがこのまま国債の借り換えが出来ないと、450億ユーロの金融支援がなされたとしても2011年の年末にはデフォルトの危機が到来するということですね。さらに金融支援が実施されたとしても、たとえば3年間の措置であった場合は、将来の償還額は次のようになります。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?72c2b8l1hTb
以前にも書きましたがギリシャの歳入総額は600億ユーロ程度しかありませんから、このEU+IMFからの1回だけの金融支援で危機から抜け出せると考えるのはあまりにナイーブですね。
最後にリーマン崩壊直前からのギリシャCDSとユーロの動きです。昨日4月27日には、S&Pがギリシャの格付けをBBB+から投資非適格のBB+に引き下げたことで、ギリシャのCDSスプレッドは800bp超にまで拡大、またEURも対USDで1.31台まで売られてしまいました。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?92c2b8l1hTb
ギリシャ問題は市場の誤り
ギリシャ危機を契機にいま市場で起こっていることは、
ソブリン=無リスク
という資本市場理論の大前提に疑問符がついているということです。そうなると、さまざまなリスクの計算根拠となる算式自体の信憑性と、さまざまな有価証券の価値判断そのものが困難になり、金融市場は大混乱に陥りかねません(そんなことにはなってほしくありませんが、リスクがまったくないともいえません)。
自由化され、IT化の進んだグローバルな金融資本市場がもたらしたバブルがリーマン・ショックで弾けた後、モルヒネのように多用されているのが「ソブリン・バブル」。民間から公的担い手への移転が進みましたが、今度はその歪みが顕在化しつつあります。
銀行の有価証券運用でも、国内最大投信でも、個人投資でも、郵貯問題でも、ソブリン信奉根強いお国がらの筆頭格が日本だと思います。いま起こっている混乱も、遠い外国の火事ではなく、本質的には日本のあり方に帰ってくる話だと思いますし、リスクのとり方(資産運用・保全のやり方)に対する示唆に富むものだと感じます。
市場の誤り、というよりは、経済理論、金融理論の前提が完全ではない、ということなのでしょう。
FX歴7年、旅行好き、投資好きの30歳代ひまわりが運営する自己満足のために失敗と成功をつづるブログ。これまでのFXでは負け知らずだったが、サブプライム問題で大やけど(爆)今が100年に一度のチャンスととらえ再度スワップ金利運用を開始。8割がスワップ金利運用、2割がデイトレ&スキャルで王者復活を目指す!(なにが王者かわかりませんが・・・) 以上よろしくお願いしますです、ハイ。
株から始まり、為替の世界へ…。大好きなNZドルをはじめ、豪ドルや南アフリカランドなどの高金利通貨によるスワップでラクラク金利生活を目指します。取引スタイルはスイングトレードがメイン、スワップと取引の両方から利益を狙いトレード開始!どうぞよろしくお願いします。
この度、現役の外資系銀行ディーラーをお招きし、下記日程にてエース365スペシャルセミナーを開催させていただきます。なお、本セミナーは、取引所為替証拠金取引「エース365」向けのものでございましたが、より多くのお客様にこのセミナーにご参加いただくため、「エースでねらえ!FX」のお客様にもお知らせのメールを送信させていただいております。豪ドル、カナダドル、南アフリカランドなどの資源国・高金利通貨の2010年見通しをメインに、世界各国の出口戦略やソブリンリスク、中国バブルと人民元切り上げ問題などについても取り上げます。